TOHO COMPANY LTD Presents Les Miserables
2024.12.18 at IMPERIAL THEATRE
ミュージカル「レ・ミゼラブル」 帝国劇場クロージング公演の観劇へ。
2025年を目途に再開発のために閉館する帝国劇場は、
1911年に日本初の本格的な西洋式大劇場として開場し
今日までその歴史を刻んできました。
その由緒ある劇場が閉館してしまうとあらば
一度は足を運ばねばならぬと意を決してレミゼを観に行って参りました。
作品は驚愕のクオリティーの高さで
プレビュー公演にして一分の隙もない完璧な舞台。
凄まじい迫力でした。
特筆すべきは主演ジャン・バルジャン役の吉原光夫の存在感。
外国人にも引けを取らない体躯から繰り出される
重厚で繊細な歌唱に魂を持っていかれました。
ストーリーをざっくりご紹介すると、
パンを一つ盗み捕えられ19年もの間投獄されたジャン・バルジャンは、
心が荒み仮出獄中に銀の食器を盗み逃げようとする。
しかしそこで再び捕えられ連行されようとしたところを司教から諭され
真っ当な人生を送ることを決意。
そこから波瀾万丈な物語が織り成されるというもの。
舞台はアンサンブルも質が高いのですが、
やはり独唱の長いパートを任された皆さんは実力者揃いで、
エポニーヌ役のルミーナ、マリウス役の中桐聖弥、コゼット役の水江萌々子
3氏の歌唱は強く印象に残りました。
ミュージカルが特に好きな訳でもなく
これまで数えるほどしか作品を観たことがなかったのですが、
古典の持つ品格とオーケストラの生演奏
舞台装置のスケールと演出のクオリティー
そして演者の才と血の滲む努力。
それらを一つに押し寄せてくるレミゼの大波に飲み込まれ
深海へと誘われたその時、
己が作中に存在しているかのような感覚にさえなり、
ハッと気づけばすっかり魅了されていたのでした。
舞台本公演は2024年12月20日(金)~2025年2月7日(金)まで。
帝国劇場クロージングに相応しい今作は、
主要キャストはトリプルキャストにつきまた異なる魅力があるのは請け合いで、
劇場の終焉を今一度見届ける意味合いも込めてリピートを考えずにはいられません。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」帝劇クロージング公演 Official Website
https://www.tohostage.com/lesmiserables/
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