競技以外にも何かと話題が多かったパリ五輪。
中継が夜中で観る側もなかなかのハードコンディションでした。
パリ五輪 個人的ベスト3を記します。
【 -第3位- バスケットボール男子日本代表 フランス戦 】
第4Qの最終盤リードし歴史的勝利かと思われたところで、
残り10秒でフランスにバスケットカウント4点プレイを献上。
延長突入の末 90-94で逆転負け。
その判定については物議を醸しました。
第4Q序盤に八村がこの試合2度目のアンスポーツマンライクファウルを宣告され
ゲームディスクオリフィケーション=退場となった判定も然り。
スポーツマン精神に則り
公明正大にフェアであって欲しいのは言うまでもありませんが、
ホームタウン・ディシジョンの有無を言えば
上記判定がそれに該当するか否かはさておき、
人間が試合を裁く限り今後も変わらず有り続けるでしょう。
ホームチームファンの熱烈な応援で思わず笛を吹いてしまう人間の心理も含めて。
ですから、それも織り込み済みで勝ちきる実力をつけるしかないのかなと。
結果、予選3連敗で目標としていたベスト8進出はなりませんでしたが、
フィジカルに劣るもののスピードと戦略で立ち向かい、
短期間で強豪国と競るレベルまで来たバスケットボール男子日本代表に驚愕です。
【 -第2位- バレーボール男子日本代表 準々決勝 イタリア戦 】
第3セットでマッチポイントを得て勝利の女神の後ろ髪に触れたものの
ポイントを取りきれずフルセットマッチとなり激闘の末セットカウント2-3で惜敗。
日本は第3セット24-21のマッチポイントを握る。
イタリアが得点し24-22とすると
ジャネッリがサーブで崩し24-23さらには彼のサービスエースで同点。
勢いそのままに25-27でイタリアが第3セットを奪取。
終わってみるとやはりここでした。
シモーネ・ジャネッリはセリエAペルージャで活躍する
身長198cmの大型セッターでここ一番の勝負強さがズバ抜けています。
2022年世界選手権に於けるイタリア優勝の立役者でベストセッター&大会MVP。
バレーボール男子日本代表もタレント揃いですが、
ここ一番のジャネッリは別格でした。
勝利を目前にしながらの惜敗だけに大変悔しい結果ですが、
強豪国イタリアに勝利寸前の所まで行ったその実力と
観ている者の胸を踊らせるバレーボール男子日本代表は、
世界一いかしたチームでした。
【 -第1位- 体操男子日本代表 団体 逆転の金メダル獲得 】
一言で言えばこんなこともあるんだなと。
6種目の合計得点で争われる体操男子団体の5種目平行棒を終えた時点で、
トップ中国との点差3.267で迎えた最終種目鉄棒。
体操は落下すると1.0の大きな減点となります。
要するにその大きなミスが3度ないと追いつけない点差だった訳ですが、
その大前提となるのは日本が鉄棒で完璧な演技をすることでした。
日本はそれを成した一方で中国は2度の落下や得点の伸び悩みがあり、
結果0.532点差で大逆転しリオ五輪以来2大会振りの金メダル獲得。
信じられない光景でした。
東京五輪ではROCに0.103点及ばず銀メダル。
その悔しさを胸に臨んだ今大会は、
五輪初出場の岡慎之助、杉野正尭
2大会連続の橋本大輝、萱和磨、谷川航の5選手の技術はもとより、
気持ちの強さを感じた体操男子日本代表 団体でした。
日本勢は20を数えた金メダルまたメダル総数に関しても海外開催最多を記録。
一方、選手へのSNSでの誹謗中傷が横行し
平和の祭典とは一体何なのかと首をかしげたくなるところもありました。
人生を賭し国を背負って戦い活力を届けてくださった選手の皆さんに
心からの敬意を表しパリ五輪 個人的ベスト3の結びとさせていただきます。
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