Noism × KODO 「ONI」REPLAY
2024.1.13 at KAAT Kanagawa Arts Theatre

新潟県の佐渡に拠点を置き世界を股にかけ名を馳せる太鼓芸能集団 鼓童と、
同じく新潟を拠点に世界へ創作の発信を続ける
りゅーとぴあ専属舞踏団Noismの再演舞台「鬼」は、
もはや前衛芸術に昇華されている印象で予想を良い意味で裏切られるものでした。

前半 Noismの舞台「お菊の結婚」はオリジナル楽曲に乗せたマイムで構成されており、
楽曲と舞踊で表現される悲哀のストーリー。
言葉はなくともその感情が伝わり舞台装置の使い方も独特でこれまでにない感覚。

後半 Noism × 鼓童の舞踊と和太鼓によって織り成される舞台「鬼」はとても直感的で、
視覚的な肉体表現と聴覚的な和太鼓の化学反応は研ぎ澄まされ細かい計算のうえに成り立ち、
その理由を探すよりも全身で受け止め体感するべきものでした。

Noism × 鼓童の舞台は新潟から世界へ発信する双方の指針が重なり、
ボーダレスで刺激に満ちており誇るべきドメスティックコンテンツだと言えます。

観劇の興奮を収めるべく、
その後向かった以前から行ってみたかった焼鳥屋は鳥皮がとても美味くて、
当たり2つを引いた当日は初雪に降られながらも心はぽかぽかだったのでした。